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猫を迎える
確認させてもらうことには、
ぜんぶ理由があります。
ここにいる猫は、一度は行き場をなくした子たちです。わたしたちが気にしているのは、それが二度目にならないことだけです。
条件を並べると厳しく見えるかもしれません。ただ、これは選別ではなく、あなたとその猫が長く一緒にいられるかを一緒に考えるための材料です。当てはまらない項目があっても、まず話しに来てください。
流れ
会いに来てから、
家族になるまで。
早い方で3週間、時間がかかる方は数か月です。どちらがいいということはありません。
会いに来る
まずは普通に見学に来てください。この時点で「迎えたい」と言う必要はまったくありません。気になる子がいたら、スタッフに性格や持病のことを聞いてみてください。相性は、何度か会ってみないとわからないことが多いです。
申し込みと聞き取り
迎えたい子が決まったら、申込書を書いていただきます。あわせて、お住まいの形、家族構成、平日に家を空ける時間、先住動物のことをうかがいます。
ここで話すのは、あなたの暮らしに合う子かどうかを見るためです。「この子は留守番が苦手だから、別の子のほうが合うかもしれません」という話をすることもあります。
お住まいの確認
脱走しやすい窓やベランダがないかを、一緒に確認させてください。お伺いすることもあれば、写真を送っていただくだけで済むこともあります。
部屋が片付いているかを見ているわけではないので、そこは気にしないでください。見ているのは窓とドアだけです。
トライアル(2週間)
実際に一緒に暮らしてみる期間です。ケージやトイレはこちらで貸し出します。
この2週間で合わないと感じたら、遠慮なく戻してください。それは失敗ではなく、この仕組みが本来の役割を果たしただけです。無理に続けて後でつらくなるほうが、猫にとっても悪い結果になります。
正式譲渡
譲渡誓約書を交わして、正式に家族になります。
ここで関係が終わるわけではありません。体調のこと、しつけのこと、引っ越しのこと。何年経っていても連絡してもらってかまいません。
お願いしていること
条件と、その理由。
理由のない決まりは置かないようにしています。納得できないものがあれば、そう言ってください。話し合う余地があるものもあります。
最後まで一緒にいること
猫の寿命は15年から20年ほどです。その間ずっと、一緒に暮らしていただくことが前提になります。
なぜ ここにいる猫の多くは、「飼えなくなった」という理由で来ています。迎えるときには誰も手放すつもりがなかったはずで、だからこそ先の話を一度してもらいたいのです。
室内で飼うこと
外に出さず、完全に室内で飼っていただきます。網戸のストッパーなど、脱走を防ぐ対策もお願いしています。
なぜ 外に出る猫は、交通事故と感染症で寿命が大きく縮みます。保護した子は一度外でつらい思いをしていることが多く、もう一度そこへ戻す判断はできません。
ご家族全員の同意
同居されている方がいる場合、全員の同意をいただきます。アレルギーのある方がいないかも確認させてください。
なぜ 「家族の誰かが反対していた」という理由で戻ってくる子が、実際にいます。反対している人がいるなら、迎える前に解決しておくほうが、みんなにとって安全です。
賃貸の場合、ペット可であること
お住まいが賃貸なら、契約がペット可かどうかを確認させてください。規約のコピーをお願いすることがあります。
なぜ 契約違反が見つかって退去を求められると、猫の行き場がなくなります。これは飼い主さんを疑っているのではなく、退去通知が届いた時点では手遅れだからです。
医療にお金をかけられること
ワクチン、健康診断、病気やけがの治療。猫を飼うと、年に数万円から、多い年には十数万円の医療費がかかります。
なぜ 治療費が理由で通院をあきらめる場面が、いちばんつらいところです。ペット保険や、貯金で備える方法を一緒に考えることもできます。
身分証を見せていただくこと
お名前とご住所が確認できるものを、一度だけ拝見します。控えは誓約書と一緒に保管し、他の目的には使いません。
なぜ 動物の譲渡には、転売や虐待目的での引き取りという問題が現実にあります。ほとんどの方には関係のない話ですが、この確認をやめることはできません。申し訳ありません。
ときどき、近況を聞かせてください
迎えていただいてから1か月、3か月、その後は年に1回くらい。写真1枚と「元気です」の一言で十分です。
なぜ 義務というより、こちらが知りたいだけです。ここで数か月過ごした子が、よその家で伸びて寝ている写真が届くと、スタッフはそれで持ちこたえています。
ご年齢が高い場合のお願い
お申し込みの方が高齢の場合、万一のときに猫を引き受けてくださる方を、あわせて教えていただいています。
なぜ 年齢を理由にお断りすることはしません。ただ、猫のほうが長く生きる可能性は現実にあります。次の引き受け手が決まっていれば、何の問題もなくお迎えいただけます。
費用について
譲渡費用は、
すでに使った医療費の一部です。
猫を保護すると、まず病院に行きます。健康診断、ウイルス検査、ワクチン、不妊去勢手術、必要なら治療。ここまでで1匹あたり数万円かかります。
お迎えのときにいただく費用は、その一部にあてています。猫の値段ではありません。差額はシェルターが負担していて、その分を寄付や会費で支えてもらっている、という構造です。
費用に含まれるもの
ウイルス検査(FIV / FeLV)/ 混合ワクチン / 不妊去勢手術 / 駆虫 / マイクロチップ装着・登録
※ 金額は猫の状態によって変わります。詳しくは直接ご案内しています。(この段落は実際の金額に差し替えてください)
正直に書いておきます
お断りすることも、あります。
その猫の性格と、お住まいの環境が明らかに合わないとき。ご家族の中に強く反対している方がいるとき。お話の中で、猫を飼うことへの考え方がどうしても噛み合わないと感じたとき。そういう場合に、お断りすることがあります。
お断りするときは、理由をきちんとお伝えします。黙って連絡を止めることはしません。
そして、その猫が合わなかっただけで、別の子なら合うことはよくあります。「この子は難しいけれど、あの子ならきっと大丈夫です」という話を、その場でさせてもらうことも多いです。
よくある質問
聞きにくいことほど、
先に書いておきます。
一人暮らしでも迎えられますか?
ただ、長期の出張が多い方や、日中ずっと家を空ける方には、留守番が得意な子をおすすめしています。子猫や甘えん坊の子は、留守が長いと体調を崩しやすいためです。
小さな子どもがいますが、大丈夫でしょうか。
ただし猫によって向き不向きがはっきり出るところなので、子どもの気配に動じない子を一緒に選ばせてください。逃げ場になる高い場所を用意していただくこともお願いしています。
先住猫がいます。ケンカしませんか?
トライアル期間があるのは、まさにこのためです。顔合わせの手順(最初は別室、匂いだけ交換、など)も具体的にお伝えします。どうしても合わない組み合わせはあるので、そのときは無理をせず戻してください。
持病のある猫を迎えるのが不安です。
その上で「うちでは難しい」と判断されるのは、まったく問題ありません。無理をして始まる暮らしは、猫のためにもなりません。
トライアルで戻したら、気まずくなりませんか?
むしろ、合わないまま続けてしまって数年後に相談される方が、こちらとしてはつらいです。戻したあとにまた別の子を見に来てくださる方も、普通にいらっしゃいます。
まだ迷っている段階なのですが、行っていいですか?
「飼えるかどうか自体わからない」という状態で相談に来られてもかまいません。話した結果、いまは迎えないという結論になることもあって、それはそれで正しい判断だと思っています。
まずは、
会いに来てください。
予約はいりません。営業日の12時から20時のあいだに、そのまま来ていただいて大丈夫です。聞きたいことがあれば、LINEでも受け付けています。